【魍魎の匣】のあらすじや見どころ紹介!

ミステリー

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こんな人におすすめ
  • ミステリーが好きな人!
  • グロテスクなシーンが好きな人!
  • 小説『魍魎の匣』を綺麗な作画で読みたい人!

【魍魎の匣】のあらすじ・概要

匣(はこ)・匣・匣……この物語は一見無関係に思える三つの謎を追うミステリー作品だ。舞台は1952年(昭和27年)の日本。まず第一に元映画女優、美波絹子の娘である加菜子は人身事故に遭い生死の境をさまようこととなり、生命維持の為巨大なのような研究所に収容されるが、自力では決して動けない状態で加菜子は突如煙のようにその姿を消してしまう。そしてそれとは別でに手足を詰め込まれた連続バラバラ殺人というサイコな事件が起こり、また他方では相手の悩みをに封じる霊能力者が教祖の怪しげな宗教が存在する。仲間内のボス的存在である中禅寺をはじめとするそれぞれのキャラクターが三つの謎と関わり合い、物語は予想もつかない形で繋がってゆく…。

作品情報

京極夏彦先生の傑作小説『魍魎の匣』を志水アキ先生がコミカライズした作品。『コミック怪(角川書店)』で2007年から2010年の間連載された。このコミカライズ準拠ではないが、2008年にアニメ化もされている。全5巻。

 

【魍魎の匣】の登場人物

中禅寺秋彦(ちゅうぜんじ あきひこ):古本屋「京極堂」の店主。家業は安倍晴明を祀る神社の宮司で陰陽師、副業は拝み屋という多彩な肩書を持つ。細面のイケメンで頭の回転が速く弁が立つ。関口にくっそ辛辣。

関口巽(せきぐち たつみ):中禅寺の友人。小説家。でも小説だけだと食ってけないのでカストリ雑誌の執筆で小遣い稼ぎ中。常にうつろな目をしており、押せば倒れるんじゃなかいかと思うくらい繊細な見た目をしている。

榎木津礼二郎(えのきづ れいじろう):「薔薇十字探偵社」を営む私立探偵。中禅寺とはまたベクトルの違う中性的イケメン。相手の見た光景を読み取ることができるガチ超能力者。

木場修太郎(きば しゅうたろう):警視庁捜査一課所属の刑事。ゴリラみたいな体格をしている強面。あだ名は「木場修」。美波絹子が最推し。でも恥ずかしいからバレたくない。

柚木加菜子(ゆずき かなこ):しゃべり方や立ち振る舞いからカリスマ性がにじみ出る美少女中学生。謎の人身事故で瀕死の重態となる。

柚木陽子(ゆずき ようこ):加菜子の母親。「美波絹子」の芸名で女優をしていた。人気絶頂時に唐突に引退。元女優だけあってかなりの美人である。

楠本頼子(くすもと よりこ):加菜子のクラスメイトであり、完璧なまでに美しい彼女を神のごとく崇拝している。母親を毛嫌いしており、親を親とも思わない発言をけっこうする。

久保竣公(くぼ しゅんこう):新進気鋭の小説家。関口とは面識があり、初対面とは思えないほど舐め腐った態度を取る。女性蔑視的な文章を書いたり、何かをこじらせている。

【魍魎の匣】の見どころ

ここが推しPOINT
  • オカルトチックな謎を解き明かしていくのが面白い!
  • 小説だと多い分量も漫画だから読みやすい!
  • 原作を読んだ人も楽しめる!

オカルトチックな謎を解き明かしていくのが面白い!

本作ではだが魍魎だとか霊能力者だとか憑き物とかいったホラーじみた言葉が出てくる。それらが事件に深く関わっていて起きていることは現実的なミステリーなんだけどどことなくオカルトチックな雰囲気が漂っているのだ。それを中禅寺は「この世にはね、不思議なことなど何ひとつないのだよ関口君」といってバッシバッシ解明していく。

あらすじ・概要にも書いたように複数の謎を追っていくわけだが、それらが線で結び付くのは「まぁそれがミステリーものだよね」って感じだけど、登場人物にはそれぞれ比喩的な意味で魍魎が憑りついていて、それを中禅寺が謎の解明と一緒に落としていくのが面白い。霊的なこととは関係なく日常生活で心に溜まった悪いものを理路整然と紐解いていくのだ。

だから妖怪みたいな超常の存在は実際には出てこないのだけど、登場人物(犯人)の狂気じみた行動がまさにタイトルの『魍魎の匣』を表していて、それはもはや妖怪の所業と言わざるを得ない。普通のミステリーでは味わえないようなグロテスクな結末を味わえるのが本作の特徴だ。

小説だと多い分量も漫画だから読みやすい!

『魍魎の匣』は間違いなく名作。超面白い。でもこれ、小説で読んだらめちゃくちゃ長いんですよ。文庫版だと上・中・下で別れていて読むのに大変お時間かかる。でも漫画だからそれに比べたらだいぶ読みやすい。

もちろんミステリーなので謎の部分が大半を占めるし文字量も多い。それをカバーするのが志水アキ先生の美麗な画力である。絵や構成が上手いから読むのが苦痛じゃないんよね。1巻から4巻で謎が出揃って5巻で一気に謎解き、という感じ。ストーリーも絵も濃密な作品となっている。

原作を読んだ人も楽しめる!

原作小説を読んだ人の大半はラスト付近の出来事に衝撃を受けたのではないかと思う。「そういや魍魎の匣って小説面白かったな、でももう一回読む気力はない…」という人はこのコミカライズでもう一度原作の面白さを味わいましょう。ブログ主も久々に漫画で読んでくそ面白かったです。キャラデザも凝っているので「あーわかる、中禅寺ってこんな感じだよね」とか「榎木津ってこんな顔してたのか」みたいな感じで楽しめるかと。

【魍魎の匣】の映像化について

魍魎の匣は2007年に実写映画化、2008年にアニメ化されています。調べたらミュージカルでもやってるらしく、その人気ぶりがうかがえますね。小説でも漫画でもなく、映像で見てーんだよ!という方は映画あるいはアニメ版をどうぞ。ちなみにyoutubeで原作の広告があったので貼っておきます↓

 
 

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【魍魎の匣】のまとめ

以上が『魍魎の匣』の漫画紹介でした。ひとつ難点があるとするなら、霊能力者の定義とかのうんちくが長くて少し難しいといったところ。でもそれがわからなくても十分ストーリーを楽しめるので、小難しいなと思ったら斜め読みで進めちゃいましょう。少しでも興味があればぜひご一読を!最後まで読んでいただきありがとうございました!

魍魎の匣って結局どんな漫画?
  • 全体的にオカルトな雰囲気があるミステリー作品。ラストの衝撃がすごい。
  • 原作のイメージを綺麗な作画で描いている
  • 原作の面白さを短時間で味わいたい人におすすめ

原作小説を読みたい方はこちら

 

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